『TL125 "K0" BIALS』 日本版カタログ
【バイアルスTL125】のパンフレット。
1973年1月30日に発売された当時のものと、ほぼ同じもの。
このパンフも増刷や改稿を重ねて、数度印刷されている。
内容は、今見てもHONDAの力の入れようが伝わる一冊である。
この特殊な変形サイズに、綴じも真ん中のページが縦倍に開くというお金の掛かったもの。
やはり気がつくのは、バイアルスの特徴や性能の解説だけに終わらず、
トライアル(まだトライアルスと言っている)という第3のモータースポーツの楽しさや、
トライアルマシンの乗り方までを解説している。
さすが、
我が国初のトライアルマシン『バイアルスTL125』のパンフレットである。
俗称として、初期モデルを"TL125K0"と呼んでいるが、実際は"TL125"のみでK0は付かない。
これは、次に続くモデルたちを、正式に「TL125K1」や「TL125K2」と呼ぶため、
区別しやすいように、K1の前のモデルということから、K0と呼ぶようになった。
車体色の3色が、右下に小さく紹介されている。
・
キャンディーサファイアブルー
・
タヒチアンレッド
・
パイングリーン
下の四コマは、パンフレットの中で書き綴られている文章。
クリックして大サイズにして読んで欲しい。
今で言うなら、ボディーコピー。
あらためて読んでみると、なんとも控えめで大人しい調子なのに驚かされた。
でも、未体験のトライアルスを伝えようとする熱い心が、ひしひしと伝わってくる文調である。
「バイアルス」を評する時によく紹介される、
当時に謳われた宣伝キャッチコピーとして、
『FOR THE ROAD & TRIALS』
【真のトライアルス・マシンは、すぐれたロード・マシンである】がある。
でも本当は、こうだったのである。
【真のトライアルス・マシンは、すぐれたロード・マシンでもある】
「でもある」って言ってるんです。
決して、「である」ではない。
「である」の方がカッコイイけれど、
やっぱり、ロードはロード、トライアルはトライアル。
そこを、ちゃんとわきまえてるところが、共感持てますね。
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