年末にお散歩ミニツーでぶっ飛んだテンショナーの修理であります。
ついでに気になっていた、オイルポンプ~キャブへのオイルラインの硬化と、
アクセルケーブルのガイドブーツ・パックリ割れ対策です。
まず、取り寄せたパーツ俯瞰図。
スロットルケーブル(キャブ・ポンプ側の下半分)、テンショナースライダー、テンショナーガイド、アクセルブーツ、オイルチューブ。
テンショナーをCRC556を吹いてきれいに磨きました。
取りつけ完了。
テンショナースライダーは凸になっていて、そこがチェーンの中溝にはまって滑る仕組みです。
パックリパックマン状態のブーツです。
交換を簡単に考えていましたが、そうはいかないことが判明。
アクセルホルダーをバラして、アクセルチューブからワイヤーケーブルの太鼓を剥き出しにすれば、
あとは抜き取って新ブーツを差し込むだけと思っていたのに。。。うむむむ
というのも、ケーブの端のガイドカラーが出っ張っていて抜き取れないのです。取り去るのは、ブーツそのものを切り裂けば簡単ですが、差込が出来ない。。。
取り合えず今回は、ブーツを180度回転してパックリ側を内側にし、ビニールテープを巻き応急処置でで行くこととしました。
次は、モーターオイルのパイプラインの交換です。画像はすでに交換済みです。
太い方が、オイルタンクからポンプまでのライン。
細い方が、ポンプからキャブまでのラインです。
交換したのは、その細い方で、経年劣化で硬化してしまい、いつ何時折れてしまうかもしれない状態でした。
コイツが切れてオイルの供給が滞ると、即効に焼きつき。エンジンはお釈迦になってしまうので、文句無しに潔く交換としました。
キャブのエンジン側、吸気口の直前で混合気とミックスできる位置にオイル供給口がついています。
チューブの固定には、一般的なクリップではなくてパイプ状のクリップです。これはポンプ側も同様。
オイルポンプの全容。太チューブで来たオイルがクランクからの動力でオイルを圧送。
オイルは細チュ-ブでキャブへ。圧送量は、アクセルからのワイヤーで調整され、アクセル開度が大きいと多く、小さいと少なく。
ポンプ中央部のプラスビスは、オイルタンクからポンプまでのチューブ内エア抜きのドレンです。
ここでエア抜きをしないと、セッティング出来たと喜んでエンジン始動で即焼きつきです。
細い方のチューブも同じことで、チューブを差しこむ前にパイプ中にオイルを満たしてからセットします。
今回、念のためにオイルがちゃんと出てくるかを確認してから、キャブにパイプを差さそうと思い、
パイプ口を見ながらキックを繰り返していましたが、一向にオイルの出てくる気配がないのです。
もうこれはたまらないので、エンジンをかけて一気にオイルを出させようと考えました。
ただそのままエンジンを掛けると焼き付きですので、プラグ穴からオイルを1~2ccほど注入してキック。
エンジンは見事に始動(して当たり前)。
アクセルをあおるとサイレンサーからオイル煙が猛烈に出ますが、無視してそのまま動かしていると、しばらくして出てきました。オイルが、ジワジワっと。これでOK。チューブはキャブに接続。
完了! 他に何かいい方法を知ってる方、教えて下さい。ちょい大変です。
TYをコンペ仕様に改造する時、このオイルポンンプを取り払って混合仕様に変えるのが定番で、軽量化をはかる目的でみんなやってました。
それに合わせて、RクランクケースカバーもYZ125のものに交換してましたね。YZは最初からオイルポンプが無いので、ケースカバー自体も、TYのものより軽いのです。